池田浩二と赤岩善生が激闘を展開!
吉田裕平が2強の牙城を揺るがす!
お盆開催とあって、地元愛知の銘柄級が数多く集結。手の内を知り尽くした者同士による攻防だけに、見応えたっぷりのシリーズだ。ちなみに、今開催が終わればナイター照明LED化工事のため、10月5日からの「GⅠオールジャパン竹島特別 開設70周年記念競走」まで約2カ月間、休催となる。 愛知支部からA1レーサーは15人参戦。中でも、池田浩二の名前がキラリと輝く。6月の戸田SGグランドチャンピオンをイン逃げ圧勝。現役レーサーでは2位タイとなる11度目のSG優勝を飾り、5年連続のSGグランプリ(住之江)出場を確実なものとした。2025年後期適用は参加メンバー中トップの7.91。さらに当地は2024年以降の5節で4優出2Vと近況の実績は申し分ない。天才的な感性の持ち主が、攻守にスタイリッシュな手腕を存分に発揮して昨年に続くお盆レース優勝を目指す。 しかし、ここは蒲郡。赤岩善生が最大かつ最強のライバルとして立ちはだかる。当地の優勝回数は歴代トップの27回。それのみならず、幾多の輝かしい戦歴に彩られていることもあり、当地の看板レーサーとして不動の地位を築く。モーターの素性の良しあしに関係なく、前検からじっくりと赤岩流の調整を施して闘魂を注入。本体のポテンシャルを最大限に引き上げる。誰が相手であろうが、スロー水域を主体とした鬼気迫る取り口を披露。見る者を魅了する。 2人に続くのは吉田裕平。昨年11月の丸亀周年でGⅠ初優勝を果たし、2025年後期適用勝率は自己ベストの7.80をマークするなど、高いレベルで安定した力を身に付けた。それだけに愛知支部でいま、最もSG初優勝に近い存在と言っても決して過言ではない。コース問わずに切れ味満点のハンドルを駆使して2022年以来のお盆レース優勝に照準を合わせる。 実力急上昇と言えば、岩永雅人も忘れてはいけない。1月の戸田一般戦でデビュー初優勝を飾ると、2025年適用勝率は6.27で9期ぶりにA1返り咲き。さらに当地前回の6月「蒲郡トトまるナイト特別」では4カドからまくり差しで優勝。前検日に新ペラ交換となったものの、すぐさま上位級のパワーに仕上げて調整力の高さを示した。 他にも実力者はまだまだそろう。北野輝季は蒲郡で4連続優出中。うち2度のVと実績は十分。エンジン出しも的確なものがあり、当然とばかりに優勝争いに顔を出す。鈴木勝博は今年に入って優勝ラッシュと勝負強さが復活。2012年の戸田ボートレースクラシック以来となる久々のSG出場が現実味を帯びてきた。杉山裕也はゴールデンウィーク開催の「竹島弁天杯」で約17年ぶりに蒲郡で優勝。当地連続Vへ否が応でも気合が入る。 ベテランでは仲口博崇に注目したい。昔も今もモーターは快速タッチ。〝韋駄天〟の異名に色あせはない。2021年5月の「蒲郡ボート大賞」以来となる当地でのVへ全力を尽くす。さらに永井源、宇佐見淳、北川潤二、丹下将、中山雄太もレーサーとして最も脂の乗っている時期。勝機は逃すまいと自在な手腕をふるう。古川誠之、河村了、松竹大輔、池田雄祐はA2級ながらも底力は確か。負けじとシリーズを盛り上げる。 若手に目を向けると前田滉、翔の前田ツインズに期待が集まる。本領とするシャープなコーナー戦で蒲郡初優勝へ闘志を燃やす。また、川原涼や鰐部太空海は念願のデビュー初優勝へありったけのスピードを武器に勝負に出る。 最後に遠征陣では唯一のA1レーサーである桐本康臣が存在感をアピール。後藤正宗、松井洪弥、金子萌も1歩も引くことなく好勝負を展開する。