平本真之、赤岩善生の地元両雄に
西橋奈未、高田ひかるが果敢に挑戦!!
ボートレース蒲郡で行われる2025年のビッグレースは、10月のGⅠ70周年記念のみだが、ちょうど一年後にはSGボートレースクラシックが開催される。SGボートレースダービーと同様に毎年、思わぬ大物が出場切符を逃すことで知られている。今年は出場することが出来なかった平本真之と赤岩善生だが、来年は是が非でも出場しなければならない。GⅡ以上を制覇するか、一般戦の優勝回数を6回以上、積み重ねておきたい。 昨年の平本は、ボートレースクラシック(戸田)で銀メダルを獲得して幸先の良い滑り出し。その後もグランドチャンピオン(尼崎)とボートレースメモリアル(丸亀)でもファイナルへ駒を進めたが、1号艇で迎えたボートレースメモリアルで2着と4個目のSGタイトルはお預けとなった。冬場はエンジン出しに苦しんだが、気温の上昇と共に調子も上がってくるだろう。華麗なテクニックを前面に押し出しV戦線をリードするか。 2期続けて7点アベレージに届かなかった赤岩善生だが、今期に入って復調モード。随所で巧腕ハンドルを披露している。当地は通算27Vを誇り、グレードを問わず存在感を誇示。蒲郡最強伝説を作り続けている。持ち前の闘志と卓越された整備手腕でVは誰にも渡さない。 今節は男女混合の6日制。女子レーサーが8人あっせんされているが、そのメンバーが豪華だ。昨年の西橋奈未は、暮れのPGⅠクイーンズクライマックスに初出場。2回戦でエンスト(選手責任)をしてしまいファイナリストに名を連ねられなかったが、女子の銘柄級として定着している。特にターン力はSGレーサーと対戦しても互角に張り合えている。今後も大舞台での活躍が期待されている。 高田ひかるは「まくり姫」の異名通り、攻めのレースが身上。二年前のGⅠ津周年優勝戦では、峰竜太、桐生順平との激闘を演じた(準V)。スタート事故と縁が切れれば、女子5大競走などのタイトルをゲットすることが出来るだろう。フライング休みは未消化だが、強気な姿勢は崩さない。 出場メンバーで2025年前期の適用勝率トップは平田忠則。近年は派手な成績は残せなかったが、前期は12期振りに7点台に乗せて来た。今期に入っても若松の正月開催をVと調子に陰りはない。また、蒲郡でも現行モーターの初下ろしシリーズで優勝しており、連続Vを目指しての参戦だ。 かつてはA2とB1のエレベーターだった和田拓也だが、4期前にA1に初昇格してからは、最高ランクをキープしている。昨年は6月の住之江周年でGⅠ初優出。6号艇で5着だったが、GⅠでもやれる実力を身に着けつつある。鋭いスタート力でV争いに加わる。 上記ドリームメンバーに対して鈴木博、向後龍一の埼玉A1コンビが襲い掛かる。両者ともセンターからアウトでも舟券に絡めるだけの決定力を持っている。 A2では前期A1だった荒井輝年、吉田一郎がベテランの味を発揮。岡田憲行は当地を得意としており侮れない。鳥居塚孝博、本橋克洋、松井賢治、酒見峻介、室田泰史らも好モーターを手にすると上位進出も十分に可能だ。 女子レーサーは、西橋、高田以外にも佐々木裕美、山崎小葉音、平川香織、湯淺紀香、福山恵里奈、松尾怜実が参戦。軽量を生かして見せ場を作る。 最後に愛知支部は地元の両雄に目がいきがちだが、橋口真樹も伸びを求めたプロペラ調整で波乱を呼び込む。穴党はチェックをしておいて損はないだろう。