池田、赤岩、平本、磯部ら地元愛知勢 VS 強力遠征陣!
激闘の6日間を見逃すな!
お盆開催から約2カ月の休催を経て新しくなったナイター照明の下、蒲郡での熱戦が再開する。第1弾は「G1オールジャパン竹島特別開設70周年記念競走」。全国各地からえりすぐりの実力派レーサーが参戦する。当地では来年3月にSGボートレースクラシックが行われる。今大会はその前哨戦的な意味合いもあり、大いに盛り上がることは間違いない。 優勝争いを引っ張るのは地元愛知勢。中でも池田浩二にかかる期待は大きい。今年は6月の戸田グランドチャンピオンで通算11度目のSG優勝を果たしている。年末に住之江で行われるSGグランプリ出場はすでに安全圏に入る。年齢を重ねてもさらに進化を続ける芸術的なターンテクニックを駆使して2002年の47周年以来となるタイトルをつかみ取る。 池田に続くのは赤岩善生、平本真之、磯部誠の3人。赤岩はいまさら説明無用の当地が誇る金看板。隅々まで知り尽くした水面だけに、勝ちたい思いは誰よりも強い。一切の妥協を排したシビアな取り口で自身2度目の当地周年覇者としてその名を刻む。平本はエンジンの良しあしに左右される面は否めないものの、まくり差しの切れ味は天下一品。当地は目下、4連続優出中でうち優勝1度と近況の実績は申し分なし。生命線たるグリップを強化して内を外を一刀両断。当然とばかりに上位戦線に割って入る。磯部は昨年こそSGグランプリ出場を逃すも、今年は3月に常滑G1トコタンキング決定戦を制するなど、順調なペースを刻む。剛と柔を絶妙にからめたレース手腕で初の当地周年タイトル取りに照準を合わす。 地元勢は他にもタレントぞろい。吉田裕平は愛知支部若手のトップランカーに成長しただけに、このタイトルは是が非でも欲しい。60周年の覇者でもある柳沢一はけれん味のないスタート攻勢で見せ場をつくりだす。杉山裕也、北野輝季、岩瀬裕亮は念願のG1タイトル戴冠へ着実に流れをたぐり寄せたい。最若手の中野仁照は並み居る猛者たちが相手でも気後れすることはなし。握りっぷりの良さで存在感をアピール。 遠征陣では王者・松井繁の名前がひときわ輝く。SG優勝12回、G1優勝60回はいずれも現役最多。今もなお、頂点を目指すべく不断の努力を続ける姿は尊敬に値する。長年にわたり築き上げた経験値の高さは右に出る者なし。この選手がいるだけでV争いはぐっと引き締まる。馬場貴也は7月のびわこG2全国ボートレース甲子園を優勝して復活ののろしを上げた。ピンポイントで空いたところへボートを送り込むハンドルはまさに芸術的。一気に当地初優勝へと駆け上りたい。 原田幸哉はご存じの方も多いが、蒲郡はかつてのホームプール。思い入れの強さは今も昔も変わらない。また、来年に地元の大村でSGグランプリ開催が決定。いやが応でもモチベーションは高くなる。2021年のSGボートレースメモリアル以来となる当地Vへ突っ走る。土屋智則は2023年の平和島ボートレースクラシック、昨年の尼崎グランドチャンピオンと2年続けてSG優勝。当地は2019年12月から2021年4月に3連続優勝の実績もあり、ここ一番での勝負強さが目を引く。新田雄史は昨年6月の当地69周年で抜群パワーを駆りながら、3日目に痛恨のフライング。リベンジを果たしたい。石野貴之は膝に不安を抱えるものの、つぼにはまった時の爆発力はメンバー中トップと言ってもいい。昨年のグランプリ戦士、瓜生正義に西山貴浩、河合佑樹、定松勇樹も黙ってはいない。V争いを華やかに彩ることは必至だ。白井英治は2023年以降、特別戦(G2以上)の優勝から遠ざかっていることもあり、復権のシリーズとするか。(注…記録はすべて7月25日現在)