新年度最初の開催は「第5回愛知・名古屋アジア・アジアパラ大会協賛競走」。江口晃生、太田和美の二枚看板がシリーズを牽引する男女混合戦となっている。 今年、還暦レーサーの仲間入りをした江口は、21世紀以降は毎年1回以上のV歴があり、しかも2010年以降は毎年複数回のVを重ねる。今年は30日のF休みを消化した影響で出走回数は少ないが、安定して優出はしている。内寄り進出からの厳しいさばき、名人芸で2016年12月以来となる当地Vを狙う。 太田は昨年、21年ぶりに優勝がゼロの年となったが、今年の住之江正月戦を優勝してリズムが上向く。その剛腕はやっぱりSGで見たい。最前線のステージ復帰へ地道に勝率アップ、Vを積み重ねていくしかない。そして、1998年9月のGⅠダイヤモンドカップ以来となる約27年ぶりの当地Vを狙う。 地元・愛知勢のA1は山崎哲司と北川潤二が参戦する。山崎は前回1月戦で優出5着。桐生PGⅠマスターズチャンピオンの出場勝負駆けに成功した。当地では5回のV実績があるが、前回の優勝が2012年のお盆戦だった。久しぶりの当地Vに向かって突き進みたい。北川は現エンジン4回目の登場。予選突破は問題なく果たしているが、優出ができていない。2月の津GⅠ東海地区選手権競走で2回目のGⅠ優出を決めるなど、実力は折り紙つき。今回はまずは優出を目標にしたい。 今年の当地正月戦を制した吉永則雄が〝帰ってくる〟。前回は遠藤エミがPGⅠクイーンズクライマックスを優勝したモーターで、予選トップ通過からの王道Vだった。その後、2月の丸亀一般戦も優勝するなど、明らかに良いリズムで戦えている。今回も楽しみな存在だ。 昨年末の大村から、江戸川、びわこ、平和島と4節連続優出した永田秀二が好調ムード。ガマ巧者のひとりで、当地最近3節で2優出V1。2022年4月戦で優勝している。 飯島昌弘、武田光史の両ベテランの安定感も光る。飯島は2001年前期から24年半に渡ってA1をキープする実力派。ボーダー勝率が6・58とハイレベルだった今年のPGⅠマスターズチャンピオンへの出場も決めている。3年1ヶ月ぶりの参戦でも侮れない。武田も四半世紀以上に渡ってA級を守り続ける福井支部の重鎮。昨年6月戦は未勝利に終わったので、その分も今回は気合が入る。 女子はただ1人のA級の塩崎桐加が中心。今期は期初めのフライングで調子を崩したが、F休み明けからは本来の攻撃力が戻って白星を積み重ねる。昨年8月の丸亀でデビュー初Vを飾った森下愛梨は、今期は初のA2昇格が望める成績を残している。ラストスパートといきたい。4年8ヶ月ぶりの超久々参戦となる大橋栄里佳ほか、人気レーサーとなった神里琴音や佐藤ほのか、準地元となる喜多那由夏、木村紗友希にも注目したい。 級別勝負の期末が近づき、勝負駆け組の激走に要チェック。A1が望めそうなのは浅見昌克、池田雄一、竹下大樹、小林孝彰あたり。A2は山崎義明、中村有裕、平野和明、西舘健、後藤盛也が大勝負となりそうだ。