4月27日にコミュニティパーク「グルーンがまごおり」が華々しくオープン。開設記念である「グルーンがまごおり開設記念 蒲郡市長杯」では、豪華メンバーが集結してVを争う。優勝候補の筆頭は池田浩二。SG10冠を始め数々の記録を残し、現在に至っても8点台のアベレージをマークしている。当地は昨年8月以来の参戦だが2024年は4節登場して4優出3V。GⅠ東海地区選手権、4月の4日間開催、8月のお盆開催を優勝。6月のGⅠ69周年記念は惜しくも準Vだったが、峰竜太に競り勝ったテクニックは絶品だった。4月20日現在で通算98V。PGⅠマスターズチャンピオン(桐生)、常滑ゴールデンウィーク開催の結果次第では節目の優勝劇が見られるかもしれない。

  池田浩二と同じく、次節に丸亀で行われるSGボートレースオールスターに選出されているのが深谷知博吉田拡郎。深谷はSG3V、GⅠも3Vを挙げ、静岡のエース格として成長した。前期は一般戦での優出が2回あったが、SGとGⅠでの優出はゼロとリズムに乗れなかった。それでも、前期終盤の4月は津GⅠ周年記念、福岡GⅠ周年記念で予選を突破。特に福岡では得点率2位と復調の兆しが見えた。5月からは本格的にSG戦が始まるだけに、今節で勢いを付けたいところだ。
 SG1V、GⅠ5Vの吉田は、当地GⅠ68周年記念のチャンピオン。かつては「24場で一番相性が良くない」と言っていたが、2023年6月にGⅠを優勝すると昨年9月の5日間開催では得点率トップ通過からVロードを駆け抜けた。良質のスタートから繰り出す攻撃力が最大のセールスポイントだ。
 深谷と同じくSGとGⅠで3Vを記録しているのが新田雄史。今年は秋にホームプールの津でSGボートレースダービーが開催される。2013年のチャレンジカップ以来、12年振りの地元SG開催に気持ちは高まっている。当地も通算9優出4Vとコンスタントに活躍。剛柔兼備のコーナーワークで魅了する。
 岡山の新星と言えば藤原碧生。デビュー4期目にA2級ボーダーを超えると5期目にはA1級へ昇格した。初優勝は2024年3月の浜名湖ルーキーシリーズ。そこからあっと言う間にVを6回も積み重ねた。2月GⅠ中国地区選手権(徳山)の準優勝戦で勇み足をしてしまい遠回りをしてしまうが、将来の記念レギュラーは確実なポテンシャルを秘めている。
 上記5選手に加えてドリームメンバー入りしたのが渡邊雄一郎。2005年1月に当地でデビュー初Vを挙げ、2015年にも優勝を飾るなど、当地でのモーター出しを得意としている。意外なことに2022年12月以来の参戦となるが、相性のいい水面で躍動するか。
 今期適用勝率はA2級の鈴谷一平石倉洋行三浦敬太だが、7月からはA1級へ返り咲きが濃厚だ。鈴谷は6点台後半を残して自己ベストを更新中。スタートタイミング以上に発順が速く、ストレート系のいいモーターを引き当てると脅威となる。石倉は年頭の福岡正月開催を快勝。喜びと共に自信を深めたシリーズだった。当地は1月の家康賞で平凡機に手を焼きながらも大崩れはしなかった。攻略のイメージを練っての参戦だ。三浦は4月の大村で優勝。通算10度目の美酒を味わった。コース不問の立ち回りで上位進出を狙う。
 他にもSG4Vの市川哲也、前期F2からの立て直しに燃える谷野錬志、12月の当地戦でデビュー初Vを果たした藤森陸斗も侮れない存在だ。
 最後に愛知勢は、筆頭の池田浩二以外にも北野輝季河合三弘太田潮がエントリー。特に北野は90日のF休み明け2節目だった当地3月戦を優勝しており、虎視眈々と連続Vを狙う。