
ボートレース蒲郡のゴールデンウィークは恒例の「中日スポーツ賞 第54回竹島弁天杯」。今年は4月29日に開幕し、5月4日まで6日間にわたって熱戦が繰り広げられる。

シリーズをけん引するのは
磯部誠と
平本真之の二枚看板だろう。磯部は今年3月の常滑周年で優勝。GⅠ通算5回目の優勝を飾り、2025年のマネーバトルを順調にスタートさせた。近況の当地では7節連続で優出なしと、ドル箱水面だった以前の活躍が見られていないが、今年に入ってからはペラも当たっており、今回で復調をアピールしたい。
平本は3月末の当地一般戦で今年初優勝を果たした。意外なことに優勝は2023年8月の常滑以来、約1年7カ月ぶり。昨年もSGグランプリ出場は果たしていたが、SG準V(ボートレースクラシック、ボートレースメモリアル)が2回など惜敗続きだった。久しぶりに美酒を味わって、これで肩の力も抜けてくるはずで、当地連続優勝も期待できる。
ドリーム戦には他に
岩瀬裕亮、
佐藤博亮、
柳沢一、
黒野元基がノミネートされている。昨年5回の優勝をマークした岩瀬は今年も1月の三国一般戦で優勝と好調の滑り出し。1月の江戸川GⅠ周年では優出もしている。佐藤博亮も1月のびわこで今年初優勝を決めた。当地では2020年7月以来、優勝から遠ざかっているだけに、師匠の平本らを破って、勝ち切りたい。昨年のこの竹島弁天杯で優勝したのは柳沢。当地では抜群の安定感を誇り、2018年から7年連続で当地優勝の実績がある。しかも、優勝戦の決まり手も昨年のまくり差しをはじめとして、逃げや差し、抜きなどバラエティー豊か。コース不問で、今シリーズも的確なスタートから攻めのレースを披露してくれるだろう。昨年の竹島弁天杯の優勝戦、1号艇ながら柳沢にまくり差され、悔しい準優勝に終わったのが黒野。当地はこれまで4優出しているが、まだ優勝していないだけに、今年こそという熱い思いはあるはずだ。
ドリームメンバー以外でもA1級は8人もいる。
永井源は当地5回の優勝実績を誇る。
杉山裕也も当地は2回の優勝経験があるが、近況は10節連続で優出を逃しているだけに、雪辱に燃える。攻撃力ある
坂元浩仁もV候補に名前が挙がる。昨年の当地戦では1月と9月に2回優出。どちらも優勝戦2着とあと一歩に終わっているだけに、今回こそはという気持ちだろう。
野口勝弘も当地では一昨年11月の一般戦など2回の優勝をマーク。また、
吉田凌太朗は6年前のこの竹島弁天杯が当地初優勝で、これまでに計3回の蒲郡優勝実績がある。さらに当地優勝実績こそないものの、
中山雄太、
前田滉も勝ち上がるだけの力は持っている。また、遠征では
桐本康臣がただ1人のA1級として、出場する。
現A2級でも、1期でのA1級復帰が濃厚な
鈴木勝博やテクニックある
古川誠之、若手の
上田健太、
三浦洋次朗、
岩永雅人ら多士済々の顔触れ。B1級に陥落しているものの、攻撃力ある
都築正治に、しぶとい走りの
野長瀬正孝とベテラン勢も存在を見せる。また滉と双子の
前田翔、
一色凌雅、
一色颯輝の兄弟に
川原涼など力をつけている若手も多く、見応え多いシリーズになりそうだ。