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2月3節目に開催されるのは恒例の「中日スポーツ賞 第45回龍神杯」。2月25日から3月2日までの6日間、月またぎで行われる。
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8人のA1級選手が出場するが、シリーズの主役として期待されるのは地元の
杉山裕也だ。前期はメンバー最高となる6.83の高勝率をマーク。安定感十分で7回の優出も果たしている。当地では2008年1月の新春レースでデビュー初優勝、同3月にも優勝している杉山だが、意外にもそれ以降は優勝なし。現在、当地の優勝戦では12連敗中で、今節こそはという思いは強いだろう。
杉山同様、地元で気合が入るのは
北野輝季。前期は5月の常滑、7月のびわこで優勝するなど序盤は快調に飛ばしたが、8月下旬に桐生で、そして10月の浜名湖GⅠ周年でフライング。11月中旬の尼崎GⅠダイヤモンドカップから90日のF休みに入り、今年はこの当地が2節目だ。どこまでレース勘を取り戻せるかも焦点になるが、知り尽くした地元水面だけに、持ち前のスタート力で攻めのレースを見せてくれるだろう。
遠征勢も強豪は多い。滋賀支部からは
吉川喜継、
君島秀三の2人が出場。吉川は昨年5月、9月と当地の一般戦を2節走りどちらも優出。堅実なハンドルワークでしっかりと3連対をキープして、5月は予選を2位通過する活躍だった。君島はあまり当地を走る機会は多くないものの、出場する時にはその攻撃力を遺憾なく発揮。当地の直近5節で3優出、1Ⅴと相性の良さを見せつけている。
ドリーム戦にはこの4人以外に
白水勝也、
横澤剛治も選出。白水の当地優勝は2000年以来、遠ざかっているが、昨年9月の当地一般戦で節目となる通算2000勝をマークしたのは記憶に新しい。また横澤はこれまで当地で3回の優勝を誇っている。
また、この6人以外のA1級はともに徳島支部の
堀本和也と
河野大が出場。堀本は近況3期連続して平均スタートがコンマ12と屈指のスタート巧者だが、6号艇など不利な枠の時には積極的に動くシーンも多く見られるだけに、進入にも注目しておきたい。河野は2022年前期から3期連続A1級を確保した後、A2級とA1級を行ったり来たりの成績が続くだけに、A1級に復帰した今期は、何としてもキープしたい思いは強いだろう。
A2級にもV候補に名前が挙がる選手は多数いる。その筆頭は静岡支部の
板橋侑我で2021年に地元・浜名湖GⅠ周年を、そして2023年に鳴門GⅠ周年と2度のGⅠV実績を持つ。昨年は8、9月と立て続けにフライングを切ってしまい、勝率を残せなかったが、期が変わってからは本来の鋭い走りを見せており当地初Vも期待できる。同じ静岡からは攻撃力ある
吉村誠もエントリー。
さらに三重支部の
荒川健太に大阪支部の
鶴本崇文、ペラ巧者で知られる福岡支部の
別府正幸も当地では良く活躍するイメージだ。若手でも昨年江戸川GⅡモーターボート大賞など4優出している
若林樹蘭に、伸び型の調整で攻めて行く
金田智博、地元の
鰐部太空海らは面白い存在だ。また、まだ勝率こそ低くても、三重支部の若手・
中野孝二、
松田淳平も力をつけてきており、穴党には注目してもらいたい。