10月最後の開催は「日刊ゲンダイボートレースWEB開設記念 蒲郡トトまるナイト特別」。予選が2日間、3日目に準優勝戦を3番行う勝ち上がり制度となっている。

 地元の前田翔が当地初優勝を狙って登場する。2025年前期級別審査もいよいよ大詰め。4期連続のA1級キープへ正念場の一戦だ。30日のF休み明け2節目なので、実戦勘、身体のキレは問題なしとみる。そして今期の出走回数が少ないので1走で勝率を大きく上げることも可能だ。当地初VとA1級キープの2つのチャンスをモノにしたい。
 同じく地元では「名古屋グランパス鯱の大祭典CUP」で現モーターを経験している永井源も有力なV候補だろう。当地に限ると最近10節で5優出1V。初日は計17走して7勝、2着5回、3着4回、着外1回と結果を出している。予選の出走回数が少ない短期決戦に強いデータだ。
 遠征組では三角哲男の存在感が際立つ。今年の優出回数10回、4Vは今メンバー中でトップ。当地では5月の「マンスリーBOATRACE杯争奪戦」を4コースまくりでV。昨年5月のマスターズリーグも繰り上がりで優勝している。十分チャンスはある。
 A1級勢はあと3人。君島秀三は7月の「蒲郡巧者集結!スポーツニッポン杯争奪蒲郡ボート大賞」で優出と、その名のとおりの蒲郡巧者。出走回数は最近5年で3節だが、うち2節で優出している。9期ぶりにA1級に復帰した藤生雄人は、今期はやや苦戦を強いられている。それでも2月の「スポーツ報知杯争奪 第15回ビクトリーカップ」で優出した当地なら軽視できない。6月の徳山でV歴がある福田宗平は、3年1カ月ぶりの当地参戦となる。100期以降の選手としては2位の1年0カ月でデビュー初Vを達成した好素材。少々のブランクは気にしなくて良さそう。
 A1級以外にもV候補が多いのが今開催の特徴で、その筆頭格が当地選出のフレッシュルーキーを務める大場恒季だ。6月当地の「蒲郡市観光協会会長杯争奪 蒲郡あじさい特別」が今年初優出で準V。8月の常滑も準V。今年3回目の優出となった9月の尼崎で待望のデビュー初Vを飾った。出走回数、勝率ともに条件が整って、来年1月から初のA1級昇格が濃厚。来年のトップルーキー選出と当地初Vを狙う。
 坂口周山崎哲司は現在はA2級だが、A1級経歴も豊富なベテラン。坂口は今期勝率が7点台に迫る勢いで、今メンバー中でトップの数字だ。山崎は5期ぶりのA1級復帰をほぼ手中にした近況。出場資格を満たしたPGⅠマスターズチャンピオン初出場も射程圏内に入れる。
 現モーターの初下ろし節だった「にっぽん未来プロジェクト競走in蒲郡」を走った松下直也は、初日の減点10を克服して予選突破した内容が光る。丹下健山本稔太朗高井雄基も現モーターで1節走った強みがある。息子の嶺王(ねお)が135期生としてデビューが決まった鳥居塚孝博にも注目したい。
 9月桐生がデビュー初優勝だった後藤盛也、6月芦屋でV歴がある渡邉睦広はもちろん、前検日の27日が誕生日の丹下、初日の28日が誕生日の蒲原健太、最終日31日が誕生日の山口亮も覚えておきたい。