9月第2弾は7日間開催の「きょうも、あなたと 名鉄バス杯争奪戦」。予選4日間の準優進出戦制で、15日から21日にわたって熱戦が繰り広げられる。

 ボートレースオールスター、グランドチャンピオン、オーシャンカップとSGの最前線で奮闘を続ける原田幸哉が登場する。ご存じのとおり、当地はかつての地元水面。そして2021年8月にSGボートレースメモリアルを制した思い出の地でもある。フライング2本持ちであっても主役の座は譲らない。
 10月の戸田ボートレースダービーがSG初出場となる高倉和士が勢いでは勝る。現在の全国勝率7.51は自己最高で、今期勝率も7点台と順調。当地では、昨年末の「日本モーターボート選手会会長杯争奪戦」を3コースから差しで優勝した。キレッキレのスタート、そして鋭いターンテクニックで魅せる。
 藤岡俊介は6月の尼崎Vを皮切りに優出ラッシュ。8月の唐津も優勝するなど好リズムだ。当地参戦は約1年5カ月ぶり、その前は約3年のブランクがあって出走回数は多くない。それでも今のリズムなら当地初Vも十分狙える。持ち前のスタート力を駆使したい。
 今節参加するA1級選手は計9人。前述の3人に次ぐのは福島勇樹山口達也小野達哉とみる。福島は2003年のデビュー初Vも含めて当地で5Vを誇るガマ巧者。しかも、1号艇以外で3Vを挙げている。ピット離れ仕様など変幻自在の立ち回りに注目したい。山口は当地で2回のV歴がある。期によって競走得点が1点以上、2点近く動くときもあるが、自己最高勝率は8.47。型にハマったときの爆発力が最大の魅力だ。小野は一昨年が3V、昨年は2V、今年も2Vと上位に定着してきた。自己最長の5期連続でA1級キープと安定感を増しており、活躍のステージをワンランク上げるためにもまだまだVを積み重ねたい。
 地元・愛知勢のA1級は中山雄太ただ1人。だからこそ強い責任感を持って今節に挑む。前回の5月「第2回愛知・名古屋アジア・アジアパラ大会協賛競走」は優出3着。当地では2月のGⅠ東海地区選手権5日目から14走連続で3連対をキープしており、記録継続にも注目が集まる。里岡右貴小山勉はそれぞれ今年1回ずつのVがある。里岡は1コースからのVが5回なのに対して、5、6コースからも3回ずつV経験があり、穴党は絶対に覚えておきたい選手だ。小山は8月の桐生で3年5カ月ぶりにVを飾った。どちらも地力は侮れない。
 A1勢以外では、まずは当地GⅠ55周年記念の覇者である秋山直之に注目したい。今年は3~7月に約5カ月のブランクがあるが、今回が復帰5節目。もう実戦勘は戻っているとみた。篠田優也金子和之は初めてのA1級昇格に向けてラストスパートに入りたい。篠田は前期勝率が6.11と惜しかったので今回こその気迫か。金子は6月大村で通算2回目のVを達成するなど、もう機は熟している。昨年8月の「男女W優勝戦 名古屋グランパス鯱の大祭典CUP」で男子の部を制した地元の宮下元胤、A1級実績もある荒井翔伍榎幸司に、着実に力をつける八木治樹梶山涼斗梅原祥平にも熱視線を送りたい。なお、当地初参戦の選手は梅原、尾道佳諭山道諄也の3人となっている。