名古屋グランパスエイトとボートレース蒲郡は良好な関係を構築。様々なコラボ企画でファンを魅了している。「名古屋グランパス鯱の大祭典CUP」が今年も開催。昨年は男女W優勝戦だったが、今年は男女混合の6日間シリーズとして行われる。

 3強を形成するのが丸野一樹稲田浩二中野次郎。丸野はGⅠ6V、SGも2度の優出歴があり「SG初制覇に一番近い男」として名前が挙がるほどの実力者。2022年SGグランプリのトライアル2ndでのフライングでペナルティーを受け、SGの出場回数が激減しているが、キレ味抜群のターンはサビついていない。当地は一般戦で2V、2021年ボートレースメモリアルではSG優出も果たしているだけに水面相性は上々。 持ち味の超高速ターンでV戦線をリードするか。
 GⅠ3Vの稲田は6月に行われた当地GⅠ周年でファイナリストに名を連ねたように今期は絶好調。7月12日終了時点で7.72の勝率を残し、自己最高をマークした7.57を超えるペースで飛ばしている。スタートのタイミングと質はボートレース界でも屈指の存在だけに、勢いに乗っている今は絶好の買い場だろう。
  中野も当地GⅠ周年に参戦していた一人。予選最終日の勝負駆けをモノにして準優勝戦入り。優勝戦には駒を進められなかったが、手堅いレース運びがキラリと光っていた。通算5度のGⅠVが示すように、展開を見極める能力は絶品。今期は4期ぶりの7点ペースで駆け抜けており、3Vを挙げている当地で躍動するか。  
 3強をまとめて料理するなら菅章哉。今期はここまで5点台前半と苦戦しているが、チルトをハネての攻撃力はGⅠでも十分に通用する。当地でも昨年のGⅠ周年ではファイナリストに名を連ねた(優出6着)。今期は出走回数が多くないだけに、まだまだA1キープの脈も残している。
  他にも前期は6.72と自己ベストを更新した小池哲也、GⅠ2Vの白水勝也、攻め鋭い濱崎直矢、コーナー手堅い加藤政彦、6枠時は積極的なコース取りを見せる谷川祐一らA1戦士がV戦線に絡んで来るだろう。A2では吉川昭男が急ピッチでアベレージを回復させている。進入から駆け引きを駆使して巧腕ハンドルを発揮するか。
 地元の牙城を守りたい愛知勢は永井源が筆頭格。通算A1回数が31期と安定勢力だが、前期は12月と4月に痛恨のスリットオーバーを起こしてしまった。出走回数にメドが立つまでは際どいスタートは封印するだろうが、走り慣れた当地ならば大きく割り引く必要はない。
 今期勝率を6点台に乗せているのが吉島祥之。オープンコースから繰り出す自在戦で着実にポイントを稼いでいる。真夏の着順メイク次第では、2010年前期適用勝率以来14年ぶりのA1返り咲きも視野に入る。
 現在はB1の橋口真樹間野兼礼服部達哉だが、A級に戻れるだけのポテンシャルは秘めている。橋口は5月7日の常滑ゴールデンウイーク戦の準優勝戦で5カドからインの池田浩二をまくって金星を挙げた。今期は7月14日現在で5.23と15年ぶりのA2が現実味を帯びている。間野もまだまだ十分に届く位置。服部の前期は20期ぶりに4点台に勝率を落としてしまい、今期もその流れを引きずっている。プロペラの調子を戻して浮上を狙う。
 女子は攻撃力の高い櫻本あゆみをはじめ、谷川里江武井莉里佳宇恵有香らも軽視は禁物。特に武井は昨年の当大会で優出5着と好ファイトを披露しただけに穴党ファンはマークしておきたい。