7月の当地第2弾は「にっぽん未来プロジェクト競走in蒲郡」。16日から6日間に渡って、熱戦が繰り広げられる。

 A1級が12人も出場するシリーズだが、圧倒的本命選手は不在。中心として期待されるのは地元のA1級、前田滉だろう。前田は2023年前期にA1級に初昇格。2期連続でA1級を維持したが、昨年6、7月と期始めで立て続けにフライングを切り、2024年前期はB1級に降格した。ただ、それでもすぐさまA1級に返り咲き。前期は98走と出走回数こそ少ないものの、自己最高の勝率6.71をマーク。2月の浜名湖では通算6Vも果たしている。ただ、当地ではいまだ優勝なし。2022年のルーキーシリーズで1度優出したものの、その後は準優勝戦のカベをなかなか突破できない状態。今度こそベスト6まで勝ち上がり、当地で美酒を味わいたい。
 地元のA1級ではもう一人、大須賀友が出場。ペラ調整に長け、毎回「快速仕立て」の大須賀は昨年の徳山と桐生を含めて通算5V。前田同様、まだ地元Vがないだけに気合が入る。
 僅差ながら、前期メンバー中で最高勝率となる6.77をマークしたのは吉村正明。今年は2月の大村一般戦でV実績もある。次いで、6.73で金子拓矢、6.72で金田諭村上遼と続く。金子、金田とも前期のVこそないが、金田は6回優出と安定感は光っている。
 また、前期でメンバー中最多の2Vを果たしているのは福岡支部の平田忠則。昨年12月に唐津のGⅢ戦と今年2月の丸亀一般戦を制し、通算V数は79回となった。平田と同じ福岡支部の里岡右貴も好調。今期に入って5月3日の芦屋で早々にフライングを切ってしまったが、それでも続く児島で優出(6着)、常滑では7戦6勝の準完全Vを果たすなど、フライング持ちを感じさせない走りを続けている。
 お隣の三重支部からは中嶋健一郎荒川健太も参戦。攻撃力が自慢の中嶋は5月の三国、6月の桐生と連続優出するなど調整面の不安もない。また、長岡良也宮崎奨もコース不問のレース巧者で、ファイナルに勝ち上がってくるだけの力は十分に持っている。
 A2級でも実力者は多数。地元の宇佐見淳はわずかに勝率が足りず、A1級キープとはならなかったが、これまでに16期もA1級を務めている。当地は過去14回の優出実績がありながら、まだVがないだけに闘志はみなぎる。地元からは他に久田武堀本裕也一色雅昭とテクニックあるベテラン勢がエントリーしている。
 現在はA2級ながら、当地での勝負強さが光るのは岡田憲行。2018年3月や2021年5月などこれまで当地では8優出4V。ベスト6に名を連ねれば、高確率で勝ち切っている。さらに、大橋純一郎芦澤望山田竜一らも攻撃力があるだけに要警戒だ。
 今節は男女混合の一般戦で女子も8人出場。A2級の藤堂里香古賀千晶坂野さくら、6月の三国ヴィーナスシリーズで準優勝戦に進出した宮崎安奈らは軽量を生かして、舟券に貢献してシリーズを盛り上げてくれそうだ。