ボートレース蒲郡では「蒲郡巧者集結!スポーツニッポン杯争奪蒲郡ボート大賞」が開幕する。タイトル通りに当地を得意としている選手たちが集結する。地元水面で輝きを増す精鋭たちや、当地のSGで活躍した実力派がしのぎを削る。白熱の戦いは見逃せない。

 地元の中心となって遠征勢を迎え撃つのは杉山裕也だ。昨年は高いレベルで安定して13優出4V。今年もコンスタントに優出を重ねてここまで6優出を果たしている。特に2月の江戸川GI周年では、持ち味であるシャープなターンが冴え渡って優出している。舞台である当地では2021年8月以来優出こそないが、2月当地で行われたGI東海地区選手権ではエンジンを快速級に仕上げて準優に進出。緻密な調整で本体を仕上げて勝機を逃さない。
 確かな実力を備えている久田敏之の存在感が際立っている。今年は1月宮島で優勝を飾っている。当地では2020年SGチャレンジカップで優出している実績がある。他にも2022年10月から前回当地である4月にかけて3連続優出中の水面で、相性は上々だ。調整が合う水面で、スピード全開の攻めを見せて主導権を握る。
 地元の成長株は野口勝弘だ。昨年は6年ぶりの優勝を飾り、初のA1級に昇級と飛躍の年になった。調整方法などを試行錯誤して、安定したエンジン出しができるようになってきて成績の上昇は著しい。加えてターンの技術も向上している。当地では2Vの実績で、調整方法は心得ている。勝負どころで果敢な攻めを見せて他を蹴散らす。
 スタートの早さには定評がある君島秀三。年明けこそなかなか成績が上がってこなかったが、4月下関での優勝を皮切りに調子が上がってきている。当地は1年8カ月ぶりの参戦となるが、複数の優勝実績があって得意水面のひとつだ。鋭いスリット攻勢でハナを切って、白星を量産だ。
 権藤俊光は5月児島で優勝。安定感が光っていて大崩れは少ない。当地は前回2022年11月に優出を果たしている。堅実なさばきでポイントを量産する。今節屈指の技巧派は仲口博崇。5月芦屋で優勝して調子は右肩上がりだ。当地では2016年GⅠ東海地区選手権のVを含めて、数々の優勝実績がある。スロー水面を支配して、巧腕を発揮する。北川太一は昨年、自身最多となる10優出を記録。初のA1級昇級も成し遂げた。安定した踏み込みから、機敏なハンドルさばきを駆使して進出。豪快な攻勢は健在の村田修次。2020年にはマスターズチャンピオンに輝いた実績もある。今年は1月多摩川、住之江で優勝。当地では複数の優勝実績があり、水が合う。広大な水面で持ち味である全速ターンを繰り出して水面を制圧する。
 安定した航跡を残す下寺秀和は、しぶとく舟券に貢献する。中島秀治は昨年の初優勝で頭角を表すと、1月びわこで通算2度目の優勝を飾った。当地では3月ルーキーシリーズで優出している。当地での優勝実績がある中野夢斗は、破壊力あるセッティングを施して一発も。果敢な踏み込みが光る星栄爾は、速攻を連発。加藤翔馬は正確なハンドルさばきで進出だ。藤田靖弘濱本優一は堅実性を発揮して浮上。浜野孝志は状況に応じて自在な攻めを見せる。ベテラン古場輝義は巧みなさばきを駆使して白星をつかむ。