レースタイトル名の「アジア・アジアパラ大会」は、正式名称「第20回アジア競技大会」及び「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」で、2026年9月~10月に主に愛知県内を競技会場として開催される予定で、今節はその協賛競走となっている。
傑出者不在で混戦模様の6日間シリーズだ。主役として期待されるのは地元の
岩瀬裕亮だ。当地前回戦となる2月のGⅠ東海地区選手権は準優勝戦1号艇でフライングを切ってしまっただけに、踏み込みは無理できないが、もともとスタートよりもターンで勝負するタイプ。堅実なさばき技を発揮してシリーズを優位に運ぶとみた。初日ドリーム戦は1号艇で登場予定だ。
近況好調度でいえば、
吉川貴仁だ。2024年後期勝率でメンバー中トップの7.49のハイアベレージをマークしている。今年はまだ優勝こそないものの、正月戦の地元津で準優勝してからコンスタントに優出を決めている。当地は得意水面で、前回の2月GⅠ東海地区選手権は予選突破とならなかったが、2021年4月以降、一般戦に限れば4節走って3優出。同年11月のルーキーシリーズで優勝実績もある。
他にドリーム戦に選出されているA1勢は
妹尾忠幸、
村岡賢人、
江夏満、
中山雄太の4人。村岡は4月の尼崎で2コースから差し切って今年初Vを決めている。江夏は約4年ぶりの当地参戦。周年記念が2節続いており、ともに予選突破はならなかったが、2節前は9走中6回、前回戦は10走中7回GⅠで舟券に絡んでいる。
地元の中山は2月のGⅠ東海地区選手権以来の当地参戦となる。当地では2回目のGⅠを経験してモーター出しの重要性を感じており、それを今後にしっかり結び付け、当地初Vを狙う。
4月末に締め切った2024年後期適用勝率を大幅にアップさせているのが
柴田光と
新田泰章の2人だ。ベテラン柴田は5.96から7.29まで急上昇させ4期ぶりにA1復帰している。近況実績を振り返れば1月末の桐生から4月の下関まで8節走って7優出。優勝こそ3月芦屋の1回だけだが、優勝戦で7節すべて3着以内に入っている堅実ぶりは光っている。
新田も4月の唐津、下関で連続Vと好調だ。下関は6コースからトップスタートを切って豪快にまくって快勝した。伸び型に仕上がった時は攻撃派の威力がさらに増す。
他の地元勢では
伊藤誠二もV争覇圏内だ。近況はペラが当たっており、4月の三国で優勝してから3連続優出と堅調だ。
個性派キャラとして勝ガマでも人気の
佐藤航は4月の若松でデビュー初Vと勢いに乗っており、優出インタビューを受ける機会があれば、そのパフォーマンスも楽しみだ。
男女混合戦とあって女子の奮闘にも期待したい。来期適用勝率最上位は
平田さやかの5.80。人気度でいえば昨年11月の平和島でデビュー初優出初Vを飾った
深尾巴恵にも注目したい。今年はまだ優出はないが、男女混合戦で初Vを飾っているだけに今節もコース不問で軽視はできない。
例年5月は新人のデビュー期で愛知支部134期の
樋江井舞(ひえい・まい)、
中村紋夕梨(なかむら・あゆり)、
井澤聖奈(いさわ・せな)の女子3人が今節でデビュー戦を迎える。水面際で、温かい声援を送ろう。