ボート界の級別審査対象期間は5月と11月から始まる。フライングや事故点もリセットされ、心機一転の気持ちで臨む選手は多いだろう。
A1選手の中にも傑出者不在でV候補は十指に余る混戦模様の5日間シリーズだ。2024年後期の適用勝率で7.50とメンバー中トップの戦績を残している
高倉和士をV候補筆頭に推すが、
永井彪也、
船岡洋一郎、
三角哲男らも主役を張れるだけの実力は十分にある。
高倉は昨年11月から好調を持続している。常滑GⅠで優出(6着)すると、一般戦では優出ラッシュで昨年末の当地、1月の三国、3月の津で優勝を飾っている。持ち前の速攻力を武器に当地連続Vを狙う。
船岡の今年の優勝は2月常滑の1回だけだが、コンスタントに優出しており、高いレベルで安定している。昨年秋には三国、びわこのGⅠで連続優出するなど、地力を確実に磨いている。当地は約4年ぶりの参戦となる。
永井、三角の東京コンビは攻撃力を武器に優出戦線をにぎわせる。三角は3月の江戸川で4カドからトップスタートで仕掛けてまくってV。この強気のスタイルこそ東都を代表する攻撃派の真骨頂だ。
竹井貴史、
白水勝也、
石田章央らもV候補の1人。竹井は2024年後期勝率を大幅にアップさせているように近況好調。白水は展開の読みを駆使したさばき技が身上で、コース不問の自在戦でポイントをまとめてくる。石田は2月の当地GⅠ東海地区選手権で2着4本の未勝利に終わったが、一般戦に限れば当地は連続優出中と堅調だ。
SG4冠の
市川哲也は近況記念戦線で大敗が多く、長年守ったA1から陥落となるが、底力はあるだけに約5年ぶりの当地参戦でも侮れない存在だ。
地元愛知勢は
野口勝弘と
宮下元胤の両者にV候補の一角として注目したい。野口は昨年11月に当地初V。一般戦に限れば、現行エンジンでは3節すべて優出している。
宮下も昨年8月の男女W優勝戦で当地初Vを決めている。3月の前回戦ではエース機の62号機を駆り、当地連続Vを狙ったが、イン戦をものにできず惜しくも準優勝に終わった。今節にかける思いは強いはずだ。
今期で2回目のA1となった
田中辰彦は3月の当地前回戦では12戦して10回舟券に絡んでいる。
池田雄一は2月の当地東海地区選手権でGⅠ初参戦。デビューして22年9カ月でGⅠ水神祭を決めている。
男女混合戦とあって、女子の奮闘にも期待したい。
山下友貴と
土屋実沙希の静岡両者は男子相手でも好勝負できるスピードはあり、軽量を生かして道中戦で握りマイ連打で攻め込めば楽しみもありそう。山下は当地でV実績もある。土屋はスタートの早いタイプではないだけに着取りは1着よりも2、3着が多いのは覚えておきたい。
岸恵子の速攻力も魅力は十分。2月の下関準優勝戦では3コースからコンマ09のトップスタートでまくって快勝。男子強豪相手でも勝負どころで存在感を披露して3連単5万円台の大穴を提供している。