今シリーズは年度またぎの7日間開催。4日間の予選が行われ、5日目は得点率24位までの選手による準優進出戦(4レース)、6日目はベスト18人による準優勝戦(3レース)、そして最終日が優勝戦の勝ち上がりとなる。
今回の蒲郡ニュース締め切り直前にうれしいニュースが飛び込んで来た。
渡邉優美がびわこGⅡレディースオールスターで優勝。女子4大タイトルを初めてゲットした。今期は6点台前半に甘んじているが、ここ2期は7点アベレージを挙げているように地力は確か。今年は蒲郡でPGⅠクイーンズクライマックスが開催されるだけに季節は違えど何かのプラスにはなるはず。いつも以上にモチベーションを高めて参戦するだろう。男女混合戦でも優勝候補の一人だ。
今節は愛知支部から11名が参戦。常に6点台後半の勝率を残す
河村了が地元のエース格としてエントリーする。当地で行われたGⅠ東海地区選手権の初日に見せたまくり差しを見ても分かるように、40歳になってもターンのキレに衰えはない。
近年は勝率が伸び悩んでいた
前田篤哉だが、今期は90走を超えても7点台に乗せているように完全に復活している。今年に入っても1月の常滑で優勝。元々2020年の最優秀新人に選出されたように素質は折り紙付きだ。
地元勢同様に今節は岡山支部の層が厚い。
清水敦揮のコーナー力は一級品で、どんな枠番からでも上位争いに加わってくるだけに舟券作戦からは外せない。
妹尾忠幸は鋭い仕掛けからの攻めが持ち味。今期は期始めの丸亀で優勝を飾り、7点に迫る勝率をマークしている。1月の当地戦では途中帰郷をしているだけにリベンジに燃えているだろう。
今期の適用級別はA2の
森定晃史だが、テクニックとスタート力はA1レベル。当地は19節参戦して10優出2優勝といつ来ても活躍している。また、優出の一つは2020年のGⅠ開設65周年記念(3着)と走りがマッチングしている。
他にも道中のさばきが堅実な
川上剛、快速攻めから繰り出す攻撃力が自慢の
伊藤将吉、当地は2020年12月にまくり差しでVゴールを決めた
中村尊、思い切りの良さで突破をもくろむ
鶴本崇文や
黒崎竜也のA1レーサーが存在感を見せつけるか。
今節はA2レーサーの中にもA1級の実力を持つ選手が参戦する。6年ぶりにA2に陥落してしまった
和田兼輔だが、今期は急ピッチで復調。モーターを最大限に引き出すノウハウを持っておりパワー勝負に持ち込むか。A2が3期続いてしまっている
荒川健太だが、展開を見極める力は一級品。巧みなさばきで競り合いを制するタイプだ。前期適用はA1だった
北川太一や
濱本優一が機敏なレース運びで上位進出を狙う。今期は勝率を残せていない
渡邉英児だが、そんな中でも12月の宮島では抜きで優勝を飾っている。当地でも昨年8月に4カド一撃でVゴールを決めており、近況の調子が悪くてもベテラン力を発揮してV争いへ絡むだけの地力を秘めている。
女子レーサーは渡邉優美の他にも
松尾夏海、
古賀千晶、
松瀬弘美、
角ひとみ、
水野望美、
野田なづき、
伊藤栞の合計8選手が参戦予定。特に松尾は2月のGⅠ四国地区選手権で優出3着と大健闘した。元々A1を3期続けた実績があり、今期は6点台半ばとA1返り咲きが視野に入っている。当地は昨年7月のGⅢオールレディース戦を大外6コースからまくり差しで突き抜けており相性も悪くない。また、水野は少しずつ調子を取り戻しており、地元プールで元気のある走りを見せてくれるだろう。
最後に他の愛知支部では、
山崎哲司を始め、
籾山佳岳、
八木治樹、
中野夢斗、
堀本裕也、
安藤裕貴、
倉富大誠がモチベーションを高めての参戦。山崎は出走回数が少ない中でも、一歩ずつA1復帰への足場を固めている。リズムに乗った時はキレのある鋭いまくり差しがさく裂する。また、中野や八木も着実に力を付けており、あっと驚くパフォーマンスを披露するかもしれない。